(4)過熱水蒸気による電子基板からのハンダ除去の共同研究

担当教員:システム理工学部 機械制御システム学科 君島真仁 教授


  • さいたま市の技術イノベーション支援事業として、株式会社弘輝テック様からの過熱水蒸気によるハンダ溶解実証実験の受託研究が始まり
  • さいたま市産業創造財団の人材高度化タスクフォース事業にて、過熱水蒸気を吹き付けて熱破損なくハンダを完全除去してIC等の電子部品を取り外し、基板を再生する自動化装置の共同研究開発を採択



  • 過熱水蒸気発生装置を試作し、過熱水蒸気噴流を電子基板に吹き付けることによるハンダの溶解除去実験を行い、実際に除去できることを実証
  • 必要な温度レベルや過熱水蒸気噴流が基板に与える熱的影響の調査・分析を行い、更に実験装置を改良し、電子部品が取り外せること、過熱水蒸気が連続して発生すること、広範囲のハンダが溶解することなどを実証

COC過熱水蒸気発生装置の組み立 COC電子部品の取り外し

過熱水蒸気発生装置の組み立て

COC電子部品の取り外し

裏面に、過熱水蒸気を吹き付けハンダを溶解することで、
電子部品を容易に取り外すことができる



過熱水蒸気を応用した製品として、まだ市場には存在していない装置を開発するという画期的なテーマに挑戦することで、企業のエンジニアと若い学生たちの協働活動を通して技術開発と人材高度化を同時に達成しようとする野心的な取組み



基板や電子部品のリサイクル、希少金属等の再利用などの作業の省力化に貢献できる

COCエネルギーシステム研究室の先生と学生たち
エネルギーシステム研究室の先生と学生たち