共同研究・共同開発の事例

担当教員:デザイン工学部 デザイン工学科 橋田規子 教授


デザイン工学部デザイン工学科の学生が、江東区の伝統工芸職人とコラボレーションし、
江戸切子、桶といった江戸の伝統工芸の技を用いて、現代のライフスタイルにマッチした新製品をデザインした。

江戸切子×雛人形 江戸切子×ジュエリーケース
江戸切子×雛人形 江戸切子×ジュエリーケース
木桶×時計 木桶×テッシュケース
木桶×時計 木桶×テッシュケース




2013年度、芝浦工業大学では、デザイン工学科プロダクトデザイン領域の学生6人(3年生、当時2年生)が
この事業に参加し、橋田規子教授の指導のもと、伝統的な木桶と、ガラス細工の江戸切子を用いた製品の開発に取り組んだ。

橋田規子教授(写真中央)と取り組んだメンバーの学生たち

指導にあたった橋田規子教授(写真中央)と取り組んだメンバーの学生たち

担当教員:システム理工学部 機械制御システム学科 大塚裕史 教授

新たなデザイン性のある自社商品を開発したい中小企業とデザイン系大学とのマッチングによる「新しい視点からのものづくり」と「将来を担う若手デザイナーの育成」を目的としたプロジェクトに参加。学生が企業からの希望を受けて、実践的な製品開発にチャレンジした。

【事 例】芝浦工業大学x株式会社東京信友+東京都=機能を活かす、カタチを創る




~聴覚障がい者用屋内信号装置の新モデルデザイン~

  1. 本体をモジュール(受信機部分)とアタッチメント(身体への装着部分)に分離できる仕様にした。
  2. 使い方のバリエーション展開が可能となるように設計ベルトなどへの装着も可能とした。
  3. 本体は電子デバイスの微細化を想定して内部の部品配置・構造を見直すことにより薄型化、表示部と操作部を大型化した。
  4. 本体前面に配置することで使いやすさの向上を図った。

提案デザインのレンダリング
左:「ライトユース」モデル
右:「ヘビーユース」モデル



「聴覚障がい者の使用に加え、製造や接客業務などでの使用シーンを考えながらデザインすることは難しかったですが、とてもやりがいがありました。」

担当教員:システム理工学部 生命科学科 花房昭彦 教授


腰に負担の少ない『座椅子』

●企 業 株式会社ヤマザキ(埼玉県坂戸市)
●目 的 負担の少ない「正しく立った状態に近い姿勢」を保てる
座椅子の開発(「快適さ」という感性的な指標の確立)
車いす着座時の姿勢の評価や解析の技術を座椅子の姿勢評価に応用 

  • 座位における体圧分布測定、姿勢状態測定など実験、検証>
  • 座面だけでなく背もたれ部
●成 果 背中が自然にS字カーブを保ち、背中を支えられているような“座り心地の良さ”を実現した


担当教員:システム理工学部 機械制御システム学科 君島真仁 教授


  • さいたま市の技術イノベーション支援事業として、株式会社弘輝テック様からの過熱水蒸気によるハンダ溶解実証実験の受託研究が始まり
  • さいたま市産業創造財団の人材高度化タスクフォース事業にて、過熱水蒸気を吹き付けて熱破損なくハンダを完全除去してIC等の電子部品を取り外し、基板を再生する自動化装置の共同研究開発を採択



  • 過熱水蒸気発生装置を試作し、過熱水蒸気噴流を電子基板に吹き付けることによるハンダの溶解除去実験を行い、実際に除去できることを実証
  • 必要な温度レベルや過熱水蒸気噴流が基板に与える熱的影響の調査・分析を行い、更に実験装置を改良し、電子部品が取り外せること、過熱水蒸気が連続して発生すること、広範囲のハンダが溶解することなどを実証

COC過熱水蒸気発生装置の組み立 COC電子部品の取り外し

過熱水蒸気発生装置の組み立て

COC電子部品の取り外し

裏面に、過熱水蒸気を吹き付けハンダを溶解することで、
電子部品を容易に取り外すことができる



過熱水蒸気を応用した製品として、まだ市場には存在していない装置を開発するという画期的なテーマに挑戦することで、企業のエンジニアと若い学生たちの協働活動を通して技術開発と人材高度化を同時に達成しようとする野心的な取組み



基板や電子部品のリサイクル、希少金属等の再利用などの作業の省力化に貢献できる

COCエネルギーシステム研究室の先生と学生たち
エネルギーシステム研究室の先生と学生たち

担当教員:デザイン工学部 デザイン工学科 戸澤幸一 教授

担当教員:工学部 機械工学科 佐伯暢人 教授



静電気の力を利用して、導体/絶縁体、 絶縁体/絶縁体の選別を可能とする。
→「ペットボトルキャップ選別装置」

リサイクル装置の開発を目指しながらも、効果的な分別方法の検討に苦慮していた石川金網(株)
東京東信用金庫の紹介で本学の芝浦ハッケン展(研究紹介イベント)に参加
本学コーディネータによる機械工学科 佐伯教授マッチングによって、技術課題解決のきっかけを得る
東京都中小企業振興公社の新製品・新技術開発助成事業に共同応募し、採択される(平成22年度・23年度)
試作機・最終製品完成予定